ステイトメント

「ケージとカナリア」
鳥かご(ケージ)に入った小鳥(カナリア)。絵画の基本的な成りたちを鳥かごにたとえ、その中に表される形象を小鳥にたとえた。ケージは絵画の枠組みや領域を象徴し、カナリアはそこに表されるものの内容を総称している。ケージとカナリアはいつもお互い関係して寄り添っている。以前このタイトルで絵を描いていたが、昨年の震災の後、この基本的な仕組みの持つ率直な力の大切さをあらためて強く感じた。絵画の内容になり得る様々な事象のうち、いつも僕が注目してきたのはかたちではなかったか。かたちが生み出せるとそこに空間が生まれ世界を掴むことができる。


赤塚祐二 展「ケージとカナリア」
2012年7月15日(日)―9月2日(日)

Gallery

Café

HANASAKAN Café Sweets


Reception


赤塚 祐二 Yuji Akatsuka

1955鹿児島生まれ
1979東京藝術大学美術学部油画専攻卒業
1981東京藝術大学大学院修士課程修了