ステイトメント

絵画作品については、07年の個展同様、ひきつづきモチーフに花(造花)が採用されていますが、むしろ、視線を遮るようにその前面に描かれた格子やストライプが、今回の新作のメインテーマとなっています。07年当時の花の絵画が、スプレーによるダイレクトなモチーフの型取り(ネガ/シルエット)、瞬間の即興的写真(写真にも似た)だったのと比較すると、今回の新作では、より重層的・構造的な画面づくりが目指されます。 モチーフ(造花)を表現することへの関心から、モチーフを絵画の構成要素へと転換することへの関心、絵画を巡るアプローチの変化。それは、モチーフが持つ/表す意味(私たちの思考/指向/趣向)への関心から、その意味を生み出す背景/環境/文脈への関心の移行、つまり、内面・内部(inerior)と同時に、内面を形成する外部への関心として。


東恩納裕一 展「New Works」
2014年10月26日(日)―12月21日(日)

Gallery

Café

HANASAKAN Café Sweets


Reception


東恩納 裕一 Yuichi Higashionna

東京生まれ